2018年06月06日

DAZZLEメンバーブログ -長谷川達也-


舞台用にと変えた髪色を、9月の再演まで維持すべきかどうか悩んでいる長谷川達也です。


先日6月3日、いよいよ舞台「ピノキオの嘘」再演のチケットが発売になりました!

記憶に新しいHibiya Festivalでの初演から1ヶ月余り、こうしてすぐに再演ができるのはカンパニーとしてとても喜ばしいことです。
しかもチケットは即日完売…!
ご購入くださった皆さんへの感謝の気持ちと共に、身の引き締まる思いです。
皆さんのご期待に沿えるよう、初演時より面白く、より感動的な作品を目指して、さらに磨き上げていきたいと思います。

そして、ファンの皆さんはすでにご存知かと思いますが、この再演舞台はDAZZLEメンバーにプラス、オーディションで選ばれたダンサーたちにも出演してもらうことになっています。


…ということで、今回のブログは先月27日に開催されました、
「DAZZLE共演プログラム・舞台『ピノキオの嘘』出演者募集オーディション」
8月〜9月に横浜で開催されるダンスフェス「Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2018(以下DDD)」内での企画として発足した、このオーディションについてのお話です。


「若手ダンサーと一緒に作品のクリエイションをして欲しい」

DDDサイドからそうご提案いただいたときは、特に断る理由もない、素敵な企画だと思いました。
また、
「作品はお任せします」
とのことだったので、何をやったらいいかなぁと思いを巡らせていると、メンバーのシンジから
「ピノキオやったら良いのでは?」
と提案を受けたんです。

確かに…
Hibiya Festivalでは、フェスの都合上4公演しかできない。
だったら、横浜でもう一度やれるのはいいかもしれない。
そもそも「ピノキオの嘘」はあらゆる会場でもできる演目を目指してもいたし、そこに若手ダンサーを起用すれば…!

ということでこの企画がスタートしました。
とはいえ…

DAZZLEにとって舞台とは特別なもの。
「人生を捧げている」
と言うにはまだまだ未熟ではありますが、それほどまでに注ぎ込んできた想いがあります。
その舞台に参加・出演してもらうダンサーは、技術的なことはもちろん、人として信頼できるかどうかということも含めて、共に舞台に向かっていける人じゃないと一緒にやれません。

そして舞台制作には多大なストレスがあって、実際にステージに上がるまで、「果たして終わりはあるのか」と疑問が湧き上がるほど、クリアしなければならない壁が次から次へと立ちはだかってきます。そして肉体的にも精神的にも疲弊していく中、それでも舞台の成功に向けて一丸となれるのか。

今までのDAZZLEの舞台作品の中には、客演として、友人や後輩、生徒など、知り合いのダンサーに出演してもらうことはありましたが、こうしてオーディションとして出演者を募集・選出するというのは初めてです。
Legend Tokyoといったイベントの参加規定によって、出演メンバーのオーディションを開催したこともありますが、それとは作品の規模が全く違いますし、数々の作品の中の一つとして出演するイベントと、単独の公演に参加するのとでは、その責任の質もまた異なると思います。


このブログをご覧の皆さんは、きっとこれまでに様々な舞台を観劇されたのではないかと思いますし、舞台を観に行くことに対してその価値は人それぞれにあるかと思います。
しかしながら舞台を観に行く人は皆同様に、面白い作品に出会いたいと思っているはず。
そして、観に行った劇場で面白い作品が上演されるかどうか、それはある種の賭けでもあります。

もし作品がつまらなかったら、それはやはり残念ですよね。
例えば初めて観に行くカンパニーの舞台がつまらなかったとしたら果たして、次回作を観に行くでしょうか。

僕なら、

…たぶん行きません。

もし知り合いが出演しているとか、何かしらのきっかけでそのカンパニーの成長を感じられる瞬間に立ち会わない限りは、次に観に行く可能性はとても低いでしょう。
他にも面白そうな舞台はたくさんあるわけですし、僕だって月に捻出できる個人的芸術予算(観劇チケット代、音楽費、漫画、ゲームetc…)には限りがございます。笑

そう、だから作り手である僕たちは、いつ何どきどこで上演される演目であろうと、一度だって失敗することはできない。
もしかしたらダンス公演自体を初めて観る方がいるかも知れない。
そこで「ダンスはあんまり面白くないね」なんて感想を抱かれた日には、ダンスを普及すべきプロフェッショナルとしてダメです。
また観に来てもらえるような団体であるためには、常に面白いもの、可能性を感じられる作品を作り続けなければいけない。


ところで、当然ながら自分たちの舞台作品は、自分たちにとって非常に高い価値を持っているものです。
誤解を恐れず言うのなら、チケット代が1万円でも安い、と思うくらい。

先日サカナクションの山口一郎さんがテレビ番組で言っていたことに強く頷いてしまったのですが
「東京公演、大阪公演それぞれ2days SOLD OUTしたけれど、赤字でした」
と言っていました。それは音響設備にこだわった結果、そうなったと。

規模は全く違うものの、同じだなと思いました。
僕たちも同様に予算があればその予算全てをつぎ込んででも良いものを作りたいと思うから、それによって自分たちの作品価値はどんどんと高まっていくわけですね。
同時に時間と労力をかけて制作しているものですから、そういった思いも生まれます。

しかしながら、観に来る観客の皆さんには、どんな機材を使っているとか、どれほど苦労したとか、どれだけ時間をかけたかなんて関係ない。
オーディションを通過した若手であるとか、団体を率いるベテランであるとかも同様、完成した作品が面白いかどうかが全てです。

自分たちの中で価値を感じられるかというのはもちろん重要なことですが、そこで満足するならアマチュアであって、
プロならば、自分たちが制作した作品に高い値が付くようにならないといけない、と思っています。
技術とアイデアと、そして想いを、しっかりと届けられるか、伝えられるか。

舞台を作る者は、その意識と、責任を負う必要がある。
そう考えたときに、果たして本当に今回のオーディションを開催することはカンパニーとしていいのだろうか、ということも考えました。
若手ダンサーにそうした意識や責任を負わせるんだろうか、舞台制作の苦楽を共にできるんだろうか。

上にも記しましたが、舞台制作は簡単ではありません。
それゆえに、開催することができないとか、開催しても続かないといった方々を山ほど見てきました。
それでも、舞台こそがダンサーを最も輝かせる場所の一つだから、これからの時代を担うダンサーたちの未来に「舞台」があって欲しい。
いや、そんなこと僕たちが思わなくたって、きっと熱意のある奴が舞台をやってくよ、そう思ったりもしますが、
僕たちだからこそ伝えられることがあるんじゃないか、今まで活動して来た舞台制作に関する知識や経験が、道を示すことになるのではと、おこがましいかもしれないけど、そう思ったんです。


さて、こうして開催されることになったオーディションですが、最終的におよそ50名の方がエントリーしてくれました。

当日、まずはワークショップから始まります。
オーディションで合格することが参加してくれた皆さんの目的ではありますが、それ以前に振付の面白さとか、アイソレーションと呼ばれる身体を部分的に動かすことの重要性を伝えようと試みました。オーディションの結果とは別に、この日の経験が彼らにとってプラスになって欲しいと思ったからです。
みんなはそれどころじゃなかったかもしれないけど…。笑

基礎練習から、コンタクトダンス、そしてオーディションで実際に踊ってもらう振付と、短い時間で詰め込むようにして行ったワークショップは皆、真剣そのもの。ひしひしと音を立てるように、目に見えぬ空気の振動が緊張を物語っています。

「全員受からせてやりたいな」という思いもあるし、でも、「これは発表会じゃない」という思いも。

以前は自分もオーディションを受ける側だったから、みんなの気持ちは痛いほどわかる。
審査側としては、できることなら伸び伸びと踊って欲しいと思うけれど、緊張でそれどころじゃないんですよね。
ただ、この緊張感、プレッシャーの中で力を発揮できるかどうかもポイントの一つだし、ほんの数十秒の中で技術と人間性を見極められるかどうか、こちらも真剣です。

いつもレッスンに来てくれている人。
初めて出会う人。
期待していたけど、力を発揮できないとか、
初めて受けたにも関わらず、上手く踊れている人もいて、
審査が本当に難しかった。

技術に大きな差がないとき、そこで目を向けるのは、本当に些細な印象だったり、人間性だったり。
当然ながら日頃からレッスンに通ってくれている方は、気心が知れている分、計算がしやすい。
上にも記しましたが、共に舞台をやるには、この人間性が重要ですから、その分ポイントは高く…
いや、気心が知れているからこそ、今回は初めての人に経験させてあげた方が…
今日はダメだったけど、本当は上手なの知っているから…
この子はプロを目指しているから…
舞台経験があって…
身長が…

必死に受かる理由と、落とす理由を探します。

練習すればみんな踊れるのはわかっているんです。
そしてそれぞれの人生を考えてしまうと、とても落とせない。

でも、これは勝負の世界。
お情けで合格にするようなことじゃない。
「本当は上手いのに」なんて本番では通用しない。
ここで発揮できなければいけないんですよ。

そして圧倒的に上手ければ、絶対合格するんです。


さあ、こうして悩みに悩んで選ばれた18名と共に、舞台を作り上げていきます。

皆さんにご覧いただいた舞台「ピノキオの嘘」に、このオーディションで選ばれた若手ダンサーを加えることで、9人だけでは表現しきれなかったシーンや、新しいナンバーなども加えて、さらに面白い舞台になることをお約束します。
若手ダンサーのための参加記念の公演にするつもりはないですし、前回を超えるつもりじゃないとやる意味なんてないですからね。
ぜひご期待いただければと思います!



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ゲスト出演情報
NEW!!
EARTH CELEBRATION 2018
ハーバーマーケットライブ「鼓童 Dance Night〜CHAKKA FES〜」
【CHAKKA FES】[音]チャッカフェス

出演:PInO、TATSUO、長谷川達也(DAZZLE)、荒井信治(DAZZLE)、佐藤喬也(BLUE TOKYO)、松田陽樹(BLUE TOKYO)、石井侑佑(BLUE TOKYO)、鼓童(中込健太、蓑輪真弥、小松崎正吾、住吉佑太、三浦康暉、池永レオ遼太郎、大塚勇渡、米山水木、小平一誠、前田順康、木村佑太、平田裕貴)

日時:8月17日(金) 19:00開演/21:00終演(予定)※雨天決行
場所:小木みなと公園 特設ステージ
チケット:6月15日(金) 9:30より発売 詳細はコチラよりご確認ください
大人 5,000円、小中学生1,500円(当日+300円) ※未就学児童は無料
ハーバーマーケットライブ3日間通し券 13,500円(大人のみ)
定員:1,200名(全席自由) 2部構成(2部はスタンディングライブとなります)

NEW!!
SUPER SWAN 新演出『白鳥の湖』全2幕
出演者:西島数博、長谷川達也、宮川一彦、金田健宏、南雲篤史、高田秀文、Ewen Chiu、Dennis Chen他
日時:開場は30分前
6月30日(土) 18時〜
7月1日(日) 13時〜 / 17時〜
場所:豊洲シビックセンターホール
チケット:全席指定 6歳から入場可
SS席8,000円 / S席6,000円
※SS(前方)席はプレゼント付、公演当日に会場にてお渡しします
★3月10日(土)10時〜 好評発売中!
江東区豊洲文化センター:03-3536-5061‬‬ (9:00〜21:00、第2・4月曜日休館)
https://www.kcf.or.jp/toyosu/‬‬
チケットぴあ:0570-02-9999‬‬ [Pコード]485234
http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=1809864

終了しました。ありがとうございました!
ストレンジシード
日程:5月5日(土) 、5月6日(日)
場所:静岡・市役所前ステージ

終了しました。ありがとうございました!
日本財団、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)主催
TRUE COLOURS アジア太平洋障害者芸術祭
日時:2018年3月23日(金)〜25日(日) 1日1ステージ 計3公演
場所:シンガポール・インドア・スタジアム
チケット:こちらのサイトをご確認ください ※英語サイトのみ


舞台情報
オーディションで選ばれたメンバーと共に再演!
Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2018
ピノキオの嘘

日程:2018年9月8日(土)15時〜/19時〜、9日(日) 15時〜
開場は開演の30分前 / 上演 約90分
場所:横浜赤レンガ倉庫1号館 3階ホール

チケット:発売中!残りわずか
全自由席・整理番号順に入場
自由席4,000円
高校生以下1,500円、U24(24歳以下)1,000円引 → 各公演限定10席・DDDチケットセンター電話受付のみでの扱い
シルバー(65歳以上)500円引、障がい者手帳をお持ちの方 500円引 → DDDチケットセンター電話受付のみ取扱い

DDD チケットセンター(神奈川芸術協会内)045-453-5080
平日10:00-18:00 /土10:00-15:00 /日曜・祝日休
http://geikyo.pia.jp/ddd/

主催:
主催横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) / 横浜アーツフェスティバル実行委員会
問い合わせ: DDD チケットセンター 045-453-5080
平日10:00-18:00 / 土10:00-15:00 / 日曜・祝日休

終了しました!ありがとうございました
「ピノキオの嘘」(Hibiya Festival「The Stage」出演)
日程:4月27日(金) 、4月28日(土)
場所:東京ミッドタウン日比谷

終了しました。ありがとうございました!
イマーシブシアター Touch the Dark
2017年8月25日(金)〜9月3日(日)
2017年10月26日(木)〜10月29日(日)


DAZZLE振付情報
NEW!!
DAZZLE 主宰 長谷川達也他DAZZLEメンバーが一部、振付を担当しております
浅田真央サンクスツアー
日時:
6月2日(土)&3日(日) 軽井沢風越公園アイスアリーナ(長野)
7月21日(土)&22日(日) 月寒体育館スケート場(北海道)
その他、全国多数の都道府県で開催予定
詳細はコチラよりご確認ください

赤レンガサイト及び崎陽軒サイトから動画をチェックできます!
企業・地域と劇場をつなぐ 赤レンガ・ダンスプロジェクト
株式会社崎陽軒 創業110周年記念事業
オリジナルダンス制作・振付:DAZZLE

終了しました。ありがとうございました!
手塚治虫 生誕90周年記念
「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」

原作:手塚治虫 漫画 W3(ワンダースリー)
構成・演出:ウォーリー木下
日程:2018年2月9日(金)〜3月4日(日)
会場:DDD青山クロスシアター


メディア出演情報
NEW!! AdverTimes(アドタイ) 連載「国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係」 (飯塚浩一郎)
NEW!! 日本財団DIVERCITY IN THE ARTS アーティスト・インタビュー (長谷川達也)
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート2
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート1
フジテレビ「1Hセンス」 (長谷川達也)
T JAPAN闇に呑まれ、闇に酔いしれる。DAZZLEが放つ体験型演劇 Touch the Dark
ダンスニュースメディアサイト Dews『【ネタばれなし】リピーター続出で全公演完売!DAZZLEによる”体験型公演”「Touch the Dark」が開幕。9/3まで』
withnews『没入感ハンパない!廃病院で体感、新感覚のイマーシブシアターが登場』
トウキョウダンスマガジン
『DAZZLE公演「Touch the Dark」特集 長谷川達也×上妻宏光』
 (長谷川達也)

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2015/3/6『バラーレ』公開ゲネプロ (2015年3月)
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DAZZLE「花ト囮」ファジル演劇祭フィナーレ(イラン・テヘラン) (2012年2月)
DAZZLE「Re:d」TRAILER (2011年11月)
DAZZLE「花ト囮」シビウ演劇祭フィナーレ (2011年5月)
DAZZLE「0NE」TRAILER (2010年10月)

※2018年6月6日現在
posted by DAZZLE at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバーブログ
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