2018年07月17日

DAZZLEメンバーブログ -長谷川達也-


元々黒い服が多いとはいえ、こう髪が明るいと、どうも黒ばかりを選んでしまう。こうして夏の日差しを全身で吸収している長谷川達也です。暑い。

9月再演の舞台「ピノキオの嘘」に向けて、新メンバーを加えたリハーサルが着々と進行しておりますが、今回はこのピノキオの嘘において非常に重要な存在である「人形」について触れたいと思います。


DAZZLEが過去に作ってきた作品の中には

うさぎのヨハン(モウイイヨ)
母の形見(花ト囮)
44(0NE)
そして最新作であるピノキオ(ピノキオの嘘)

と、人形は物語の鍵を握る重要なキャラクターとして登場してきました。


僕が特に強く人形に興味を抱くきっかけになったのが押井守監督の映画「イノセンス」だったと記憶していますが、この作品の世界観に強く惹かれ、そして、そこから人形自体にも目を向けるようになりました。

人は従来より、人形に特別な感情を抱いています。
子供の頃に手にした人形は、ヒーローやお姫様といった、自身の憧れを投影するものでしたし、また、人形に祈りを捧げる、おまじないに使うなど、精神的な安心を得るための道具でもありました。


人形は時に美しく、時に恐ろしい、不思議な魅力で見る人の心を惹きつけます。

僕はダンサーですし、踊りを見せることに並々ならぬ思いで取り組んでいるわけですが、その反面、動かずして美しいのなら、動く必要はないとも思っていて、

だからこそ、動かずして完成している、この圧倒的な存在感を持った人形に憧れを抱きます。


さて、そんな魅力を持った人形ですが、
今回のブログではピノキオの嘘で登場したあの人形を制作し、お貸し下さった「赤色メトロさん」をご紹介させていただきます。


S__39477268.jpg
photo by 赤色メトロ


赤色メトロさんの作品に初めてお会いしたのはおよそ4年前、東京は丸善・丸の内本店ビルの中で開催されていた人形展でした。

展示されている人形たちの傍らには製作者の名刺や、次の展示の告知などの資料が置かれていて、僕は気になった人形師の方の名刺やフライヤーを片っ端からもらってきました。
というのも、舞台で人形を使いたいという思いは常に持っていたからです。


しかしながら、直接連絡をするわけでもなく、ただそれら人形師の方のTwitterをフォローするだけにとどまっていました。


それから2年が経過したある日のこと、フォローバックをしてくれた人形師の方がいらして、それが赤色メトロさんだったのです。


すかさずメッセージを送信したところ、帰ってきた返事がなんと「DAZZLEさんの花ト囮の世界観が好きで、舞台を観に行ったことがあります」とのことでした。

これは嬉しい!とばかりに「いつの日か赤色メトロさんの人形を舞台に登場させたい」との願いをお伝えしたところ、快くOKして下さったわけです。


赤色メトロさんは、人形作家の天野可淡氏の写真集を見て、自身も人形師を志すことになったそうです。

この天野可淡氏は、上で紹介した映画「イノセンス」の公開記念に開催された人形展でも、押井守さん監修の元、人形を提供した人物でもあります。


人形は大小、デザインも様々ありますし、物によって当然異なるわけですが、製作開始から完成に至るまで、約半年〜1年もかかるそう。

ちなみに我らがピノキオ君も製作に1年程かかっているとのこと。大作ですね。


人形の素材は「ラドール」という製品名の石塑粘土(せきそねんど)で作られていて、
製図に始まり、
発泡スチロールで芯を削り出す、
粘土を巻く、
ひたすら粘土を盛ったり削ったりする
下地塗装、
着色、
といったいくつかの工程を経て完成に向かいます。


とはいえ、これは簡単にご説明いただいた工程ですので、もっと細かい作業が随所にあることは間違いありません。
きっと気の遠くなるような作業を延々と繰り返していった先に、あの、まるで生きているような質感へと変貌するのだと思います。

S__39477269.jpg
photo by 赤色メトロ

素晴らしい作品たちです。


着想は、舞台や音楽、また、「泉鏡花」や「小川未明」といった作家の作品から得ることもあるそうで、物語が人形の中から感じ取れるようにとイメージしながら製作されているとのこと。

そして、これは僕も一緒だなと思ったのは、想い描く想像の姿と、実際に生み出される現実のギャップを埋める作業には苦労が伴うという点です。
しかしながら、想像を形にすることの難しさに挑み、実現させることへの執着が、芸術家としての資質なのかもしれませんね。

その経験を重ねることこそがまた技術を高め、次第にイメージが具現化されていくようになると、それは職人や、プロフェッショナルとしての存在へと高まっていくのではないでしょうか。


お貸しいただいた人形は、本来舞台で動かす為に作られたものではなかったのですが、僕の要望に沿って様々に加工をしてもらいました。
別の場所に穴を開けてもらったり、取っ手を接着してもらったりと、普段行う製作とは異なる加工は、人形本来の美しさを損なうことにもなりかねません。

しかしながら、作品意図を汲み取っていただいて、それら加工を快く引き受けて下さって本当に有り難かったです。

おかげですごく素敵なシーンを作ることができたと、僕自身も思っていますし、再演では更に操作技術を高めて、もっと命を吹き込みたいと思います。

S__39477270.jpg

S__39477271.jpg

S__39477272.jpg
photos by 赤色メトロ

素敵です。


赤色メトロさんは、今後もまた東京で個展を開く機会があるとのことですので、その際は皆さんも是非足を運んで、生人形の迫力を体験していただきたいと思います!



-----
★DAZZLE★
official YouTube
official website 
official blog
official facebook
official instagram
official twitter
-----



information
-----
ゲスト出演情報
NEW!!
EARTH CELEBRATION 2018
ハーバーマーケットライブ「鼓童 Dance Night〜CHAKKA FES〜」
【CHAKKA FES】[音]チャッカフェス

出演:PInO、TATSUO、長谷川達也(DAZZLE)、荒井信治(DAZZLE)、佐藤喬也(BLUE TOKYO)、松田陽樹(BLUE TOKYO)、石井侑佑(BLUE TOKYO)、鼓童(中込健太、蓑輪真弥、小松崎正吾、住吉佑太、三浦康暉、池永レオ遼太郎、大塚勇渡、米山水木、小平一誠、前田順康、木村佑太、平田裕貴)

日時:8月17日(金) 19:00開演/21:00終演(予定)※雨天決行
場所:小木みなと公園 特設ステージ
チケット:6月15日(金) 9:30より発売 詳細はコチラよりご確認ください
大人 5,000円、小中学生1,500円(当日+300円) ※未就学児童は無料
ハーバーマーケットライブ3日間通し券 13,500円(大人のみ)
定員:1,200名(全席自由) 2部構成(2部はスタンディングライブとなります)

終演しました。ありがとうございました!
SUPER SWAN 新演出『白鳥の湖』全2幕
出演者:西島数博、長谷川達也、宮川一彦、金田健宏、南雲篤史、高田秀文、Ewen Chiu、Dennis Chen他
日時:6月30日(土) 、7月1日(日)
場所:豊洲シビックセンターホール

終了しました。ありがとうございました!
ストレンジシード
日程:5月5日(土) 、5月6日(日)
場所:静岡・市役所前ステージ

終了しました。ありがとうございました!
日本財団、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)主催
TRUE COLOURS アジア太平洋障害者芸術祭
日時:2018年3月23日(金)〜25日(日) 1日1ステージ 計3公演
場所:シンガポール・インドア・スタジアム
チケット:こちらのサイトをご確認ください ※英語サイトのみ


舞台情報
オーディションで選ばれたメンバーと共に再演!
Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2018
ピノキオの嘘

日程:2018年9月8日(土)15時〜/19時〜、9日(日) 15時〜
開場は開演の30分前 / 上演 約90分
場所:横浜赤レンガ倉庫1号館 3階ホール
チケット:全て完売しました
主催:
主催横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) / 横浜アーツフェスティバル実行委員会
問い合わせ: DDD チケットセンター 045-453-5080
平日10:00-18:00 / 土10:00-15:00 / 日曜・祝日休
http://geikyo.pia.jp/ddd/

終了しました!ありがとうございました
「ピノキオの嘘」(Hibiya Festival「The Stage」出演)
日程:4月27日(金) 、4月28日(土)
場所:東京ミッドタウン日比谷

終了しました。ありがとうございました!
イマーシブシアター Touch the Dark
2017年8月25日(金)〜9月3日(日)
2017年10月26日(木)〜10月29日(日)


DAZZLE振付情報
NEW!!
DAZZLE 主宰 長谷川達也他DAZZLEメンバーが一部、振付を担当しております
浅田真央サンクスツアー
日時:
7月21日(土)&22日(日) 月寒体育館スケート場(北海道)
8月18日(土)&19日(日) 笠松運動公園アイススケート場(茨城)
9月7日(金)〜9日(日) 埼玉アイスアリーナ(埼玉)
その他、全国多数の都道府県で開催予定
詳細はコチラよりご確認ください

赤レンガサイト及び崎陽軒サイトから動画をチェックできます!
企業・地域と劇場をつなぐ 赤レンガ・ダンスプロジェクト
株式会社崎陽軒 創業110周年記念事業
オリジナルダンス制作・振付:DAZZLE

終了しました。ありがとうございました!
手塚治虫 生誕90周年記念
「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」

原作:手塚治虫 漫画 W3(ワンダースリー)
構成・演出:ウォーリー木下
日程:2018年2月9日(金)〜3月4日(日)
会場:DDD青山クロスシアター


メディア出演情報
NEW!! 日本経済新聞出版社「フリーランス&“複"業で働く! 完全ガイド 」(日経ムック) 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 (飯塚浩一郎)
NEW!! AdverTimes(アドタイ) 連載「国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係」 (飯塚浩一郎)
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS アーティスト・インタビュー (長谷川達也)
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート2
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート1
フジテレビ「1Hセンス」 (長谷川達也)
T JAPAN闇に呑まれ、闇に酔いしれる。DAZZLEが放つ体験型演劇 Touch the Dark
ダンスニュースメディアサイト Dews『【ネタばれなし】リピーター続出で全公演完売!DAZZLEによる”体験型公演”「Touch the Dark」が開幕。9/3まで』
withnews『没入感ハンパない!廃病院で体感、新感覚のイマーシブシアターが登場』
トウキョウダンスマガジン
『DAZZLE公演「Touch the Dark」特集 長谷川達也×上妻宏光』
 (長谷川達也)

youtube
DAZZLE OFFICIAL YouTube
20周年記念特別企画「 DAZZLE × _____ 」
DAZZLE20周年記念公演「鱗人輪舞 (リンド・ロンド)」PV
2015/3/6『バラーレ』公開ゲネプロ (2015年3月)
DAZZLE公演「花ト囮」@国際フォーラム PV (2014年9月)
DAZZLE「二重ノ裁ク者」(2014年1月 記者会見時パフォーマンス)
DAZZLE「花ト囮」ファジル演劇祭フィナーレ(イラン・テヘラン) (2012年2月)
DAZZLE「Re:d」TRAILER (2011年11月)
DAZZLE「花ト囮」シビウ演劇祭フィナーレ (2011年5月)
DAZZLE「0NE」TRAILER (2010年10月)

※2018年7月17日現在
posted by DAZZLE at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバーブログ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/183924142

この記事へのトラックバック