2018年08月22日

DAZZLEメンバーブログ -長谷川達也-


人間の持つ生命力や、魂の躍動を感じられる舞台が好きだ。

命を燃やしている人間が目の前にいる。
それを目の当たりにすることは、もしかしたらどんな高価な宝石を眺めることよりも価値があるのではないだろうか。

高度に成長していく都市、テクノロジーが世界をより速く、便利に進化させていくにつれ、エンターテインメントもまた同様に様々な変化、趣向を凝らした作品が次々と発表されています。
そうしなければ、飽きられてしまう。
目が肥え、耳が肥え、同じものでは満足できない身体、時代になってしまったから、
作り手は手を替え品を替え、もっと目に新しく、派手な演出へと進んでいくしかない。

それは決して悪いことではありませんが、様々なアイデアを駆使しても、それを表現する人間の力が弱くては、やはり表面的であって芯には響かない。並べられたいくつもの小さな驚きは楽しくもあるけれど、本当に心に残るものはそうじゃなくて、
深く突き詰められた人間の力こそが、強い印象を残すと僕は思うんです。

僕自身、足りない技術を埋めるために、アイデアを探してきました。
しかしながらいつしか、アイデアを探すことが本流になって、技術を高めることをないがしろにしてしまっていたように思います。もちろんアイデアを産み出すことも並々ならぬ努力と時間が必要ですし、それを実践するための力もまた、紛れもない技術ではありますが、踊り手として技術を高めることよりも、踊りをどう面白く見せるかに特化した人間になってしまったなぁと、改めて考えさせられたこの夏。

それは「鼓童」のパフォーマンスを目の前で観たから。
太鼓の音を耳で聞き、
響きを肌で感じ、
燃やされる命を、心で感じたからです。

8月17日、佐渡島で開催された
「Earth Celebration 2018 ハーバーマーケットライブ 鼓童 Dance Night〜CHAKKA FES〜」
に、僕はダンサーとして出演させていただきました。

前回DAZZLEで出演させてもらった2014年のEarth Celebrationから4年、今回はDAZZLEではなく、僕と信治の2人での参加となります。

元々、太鼓のリズムとHOUSEダンス(※)は絶対に合う!とのことから、
「鼓童×HOUSE」と言う名目で始まったこの企画は、世界屈指の実力を誇るPInOさん、TATSUOさんという最強のハウスダンサーを招いての舞台作品を目指すことから始まりました。

(※)ハウスダンス:ストリートダンスのジャンルの一つで、主に足のステップが特徴的なダンス。

そこへハウス経験者である信治と、ハウスちょっとかじったことがある僕が
「お二人と踊れるのならぜひとも参加したい」
との願いを持って、参加させていただくことになったわけです。
更に、そこへBLUE TOKYOも加わるという、異色のコラボでかつ、盛り上がること請け合いの布陣。

CHAKKA FESの演出を担当する鼓童の小松崎さんと、どんな楽曲をどんな踊りでと、長い時間をかけて打ち合わせを重ねながら、少しづつ構成していきました。

そんな中で、僕は2曲ほど振付を担当することになり、
PInOさん、TATSUOさん、DAZZLE、そしてBLUE TOKYOと、全くジャンルの違うダンスの展開に加えて、鼓童の皆さんの楽器配置の構成も任されることになり、非常に悩んだのを昨日のことのように覚えています。

細かい構成移動に鼓童の皆さんもさぞやりづらかったのではないかと思いますが、
皆さん、僕の振付意図を汲み取っていただき、そのおかげもあってすごく素敵な作品になったと僕自身も感じております。

S__40263692.jpg
鼓童さんの稽古場にあったホワイトボード。僕の描いた構成プランが貼り出されていました。
「長谷川さんの字がかわいい」と言われ、ちょっと恥ずかしかった。笑

楽曲は
「巡ーMEGURUー」という曲で、これが本当に名曲なんです。
PV
https://www.youtube.com/watch?v=3_vDafgrXTk

当日ご覧になっていない方も、ぜひ曲を聴いてみてください。
こんな名曲を振付させていただいて本当に光栄でした。


稽古場でのこと、本番でのこと、語りたいことはまだまだありますが、ブログ冒頭で記したように、
鼓童の舞台には人間の力が溢れています。

闇雲のようでいて、正確なリズムは、大人数で叩いているにも関わらず一切乱れることはない。
腕の振り、叩く強さ、呼吸、長年培った鍛錬の末に繰り出される一音に、集約された歴史がある。

ただただ叩く。

それに命を捧げた人間たちが、狂ったように太鼓を叩いている姿を見て

「ああ、この人たちは叩き終わったあとにその場に倒れて命が尽きてしまうかもしれない。
そして、それでも構わないとすら思っているのではないだろうか」

そんな風に僕の目に映りました。

それは普通の生活では辿り着けない境地、狂気の沙汰かもしれません。
でもだからこそ、叩き終わった後に生き残った彼らの姿を見た時に、言葉にできない想いが込み上げてくるのだと思いました。

そして、それこそが人間の力が生み出す深い感動。
目に新しく色々なことを取り込んで見ても、ここまでの感動を生むことは難しいと思います。


叩くことも、踊ることも技術ですし、演出のアイデアも、テクノロジーでさえ技術の結晶です。
それらは全て人間の力ですが、そのうち共感を得られるものはやはり、人間の姿が一番なのではないかと思います。
いかに超高性能なコンピューターが目の前で驚異的な演算機能を発揮しても、涙を流して感動することはありません。
それは、その演算能力の性能に僕は共感することができないからです。
比べて、懸命に走る人間の姿には涙することがある。それはきっと、走る苦しさを知っているから。
では、踊ることはどうだろう。
ただひたすら踊ることで、僕は人に涙を流させることができるでしょうか。

僕はまだ足りない、と思います。

それでも、こんな僕にしかできないこともきっとあるはず。そして、自分の選んだ道を後悔もしていません。
技術は未熟で、アイデアもまだまだかもしれない。
それでも考えて、動いて、それを突き詰めて、最高の感動を生む作品を作る。

そしてDAZZLEが最高のカンパニーとなれるように。

鼓童の皆さんを始め、一緒に踊ってくれたダンサー、そして観に来てくださった皆さんとで作ったこの舞台での出来事が、また一つ僕を成長させてくれたと思います。

S__40263693.jpg

美しい島、最高の夏。
感動をありがとう。



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コラボプロジェクト
NEW!! DAZZLEプロデュース & 出演決定!
東京ワンピースタワー × イマーシブシアター
「時の箱が開く時」


OP×DAZZLE_0713_A.jpg

日時:2018年9月下旬実施!
場所:東京ワンピースタワー https://onepiecetower.tokyo/
チケット:8月25日(土) AM10:00〜
セブンチケット、チケットぴあにて販売開始

ティザーサイト ☆8/17特設サイトOPEN!
https://onepiecetower.tokyo/sp/onepice_dazzle/


ゲスト出演情報
終了しました。ありがとうございました!
EARTH CELEBRATION 2018
ハーバーマーケットライブ「鼓童 Dance Night〜CHAKKA FES〜」
【CHAKKA FES】[音]チャッカフェス

出演:PInO、TATSUO、長谷川達也(DAZZLE)、荒井信治(DAZZLE)、佐藤喬也(BLUE TOKYO)、松田陽樹(BLUE TOKYO)、石井侑佑(BLUE TOKYO)、鼓童(中込健太、蓑輪真弥、小松崎正吾、住吉佑太、三浦康暉、池永レオ遼太郎、大塚勇渡、米山水木、小平一誠、前田順康、木村佑太、平田裕貴)
日時:8月17日(金)
場所:小木みなと公園 特設ステージ

終演しました。ありがとうございました!
SUPER SWAN 新演出『白鳥の湖』全2幕
出演者:西島数博、長谷川達也、宮川一彦、金田健宏、南雲篤史、高田秀文、Ewen Chiu、Dennis Chen他
日時:6月30日(土) 、7月1日(日)
場所:豊洲シビックセンターホール

終了しました。ありがとうございました!
ストレンジシード
日程:5月5日(土) 、5月6日(日)
場所:静岡・市役所前ステージ

終了しました。ありがとうございました!
日本財団、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)主催
TRUE COLOURS アジア太平洋障害者芸術祭
日時:2018年3月23日(金)〜25日(日) 1日1ステージ 計3公演
場所:シンガポール・インドア・スタジアム
チケット:こちらのサイトをご確認ください ※英語サイトのみ


舞台情報
再演決定!
イマーシブシアター Touch the Dark

IMG_9654.JPG

日程:2018年11月22日(木)〜12月2日(日) 時間未定
場所:非公開(東京都渋谷区)
出演:DAZZLE、客演メンバー
詳細は随時更新!

PV
https://youtu.be/Q4UtGFQ6A6A

第一回 2017年8月25日(金)〜9月3日(日)
第二回 2017年10月26日(木)〜10月29日(日)

withnews
没入感ハンパない!廃病院で体感、新感覚のイマーシブシアターが登場

T JAPAN
闇に呑まれ、闇に酔いしれる。DAZZLEが放つ体験型演劇 Touch the Dark

Dews
DAZZLEによる”体験型公演”「Touch the Dark」


オーディションで選ばれたメンバーと共に再演!
Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2018
ピノキオの嘘

日程:2018年9月8日(土)15時〜/19時〜、9日(日) 15時〜
開場は開演の30分前 / 上演 約90分
場所:横浜赤レンガ倉庫1号館 3階ホール
チケット:全て完売しました
主催:
主催横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) / 横浜アーツフェスティバル実行委員会
問い合わせ: DDD チケットセンター 045-453-5080
平日10:00-18:00 / 土10:00-15:00 / 日曜・祝日休
http://geikyo.pia.jp/ddd/

終了しました!ありがとうございました
「ピノキオの嘘」(Hibiya Festival「The Stage」出演)
日程:4月27日(金) 、4月28日(土)
場所:東京ミッドタウン日比谷


DAZZLE振付情報
NEW!!
DAZZLE 主宰 長谷川達也他DAZZLEメンバーが一部、振付を担当しております
浅田真央サンクスツアー
日時:
7月21日(土)&22日(日) 月寒体育館スケート場(北海道)
8月18日(土)&19日(日) 笠松運動公園アイススケート場(茨城)
9月7日(金)〜9日(日) 埼玉アイスアリーナ(埼玉)
その他、全国多数の都道府県で開催予定
詳細はコチラよりご確認ください

赤レンガサイト及び崎陽軒サイトから動画をチェックできます!
企業・地域と劇場をつなぐ 赤レンガ・ダンスプロジェクト
株式会社崎陽軒 創業110周年記念事業
オリジナルダンス制作・振付:DAZZLE

終了しました。ありがとうございました!
手塚治虫 生誕90周年記念
「Amazing Performance W3(ワンダースリー)」

原作:手塚治虫 漫画 W3(ワンダースリー)
構成・演出:ウォーリー木下
日程:2018年2月9日(金)〜3月4日(日)
会場:DDD青山クロスシアター


メディア出演情報
NEW!! 日本経済新聞出版社「フリーランス&“複"業で働く! 完全ガイド 」(日経ムック) 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 (飯塚浩一郎)
NEW!! AdverTimes(アドタイ) 連載「国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係」 (飯塚浩一郎)
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS アーティスト・インタビュー (長谷川達也)
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート2
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート1
フジテレビ「1Hセンス」 (長谷川達也)
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トウキョウダンスマガジン
『DAZZLE公演「Touch the Dark」特集 長谷川達也×上妻宏光』
 (長谷川達也)

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DAZZLE20周年記念公演「鱗人輪舞 (リンド・ロンド)」PV
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DAZZLE「二重ノ裁ク者」(2014年1月 記者会見時パフォーマンス)
DAZZLE「花ト囮」ファジル演劇祭フィナーレ(イラン・テヘラン) (2012年2月)
DAZZLE「Re:d」TRAILER (2011年11月)
DAZZLE「花ト囮」シビウ演劇祭フィナーレ (2011年5月)
DAZZLE「0NE」TRAILER (2010年10月)

※2018年8月22日現在
posted by DAZZLE at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバーブログ
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