2019年02月13日

DAZZLEメンバーブログ -長谷川達也-


3月9日
The Final “Touch the Dark”Talk Show
の開催が決定し、先日チケットが発売となりました。

今回は「Talk Show」ということで、皆さんがどのくらい集まってくれるんだろうかと不安もあったのですが、
大変ありがたいことに発売後は即完売となりました。
Touch the Dark(TtD)が醸し出す異様な闇の世界に引き込まれ、再びあの施設へと誘われているのは我々だけではないということですね。
ご購入くださった皆さん、どうもありがとう。

施設がクローズしてしまうことは非常に残念でなりませんが、あの場所が一体どんな空間であったのかを今一度ご覧いただきながら、TtDで描かれた物語や謎について、紐解いていけたらと思っています。


さて、新年を迎えても相変わらず振付の日々に追われていますが、
先日遂に担当していた舞台の幕が開きました。

宝塚歌劇団 花組公演
祝祭喜歌劇「CASANOVA」


今年で105周年を迎える宝塚歌劇団。
僕は100周年の際に、OGの皆さんの舞台
「セレブレーション100!」
でも一度、振付を担当させていただいたのですが、皆さんが舞台に賭ける想いは並々ならぬものがありますので、振付師として非常に責任を感じながら取り組んだのを覚えております。

今回も同様に、歴史ある歌劇団の振付とあって、とにかく僕が培ってきたものを作品に込めたいと思って挑みました。
しかしながらミュージカルの振付は、普段僕が依頼されて作るダンスショウの振付とはまた異なります。

「ダンスショウ」の場合、振付はダンスの技術や構成を見せることに集中すれば良いのですが、
ミュージカルにおいては、物語や登場人物の心情を作品の中で表現しなければいけません。
「このシーンは一体何を表しているのか」
それが伝わらなければ、物語がそこで止まってしまうからです。

ところが、ダンス自体に明確に物語を伝える力は実はあまりありません。
綺麗にターンをすることも、流れるような腕の動きも、それ自体に意味はなくて、
ただただ踊りの技術として存在していることの方が多いのです。

それでも、ダンスにはダンスにしか出せない迫力や感動を生む力があることは、ダンス作品をご覧になったことのある方であればきっとお分かりかと思いますが、そこに意味を持たせるにはダンスとそれに付随する様々な要素を表現に込めなければいけません。

それが音楽(歌)、衣装、演技、そして構成などです。

今回、僕が担当させていただいたシーンには多くの登場人物がおりました。
登場人物の数だけ、それぞれに感情や目的があります。

うまく展開させないと、それだけで舞台上が情報過多になってしまい、何を見れば良いかわからなくなってしまう恐れがあります。今、何を見るべきか、当然それは観客の自由ではあるものの、伝えるべきことを見逃してしまわないように観客の視線を上手に誘導しながら、キャラクターの想いをしっかりと見せる。更に、メインとなるキャラクターを際立たせる。そして何より宝塚の皆さんを美しく見せなくちゃ。

それが総じて面白くなければいけない。

それはなかなか簡単ではありません。
時には、見せたいダンスが物語の邪魔になったり、
心情を見せるためにダンスを諦めることもあります。

そうしてバランスを考えながら全体を構成していき、様々な条件をクリアしていきながら出来上がった作品に自分なりの満足感を覚えていたのですが...
作品を見た演出家の生田さんが僕に言ったのは、

「もっと長谷川さんらしさを見せて欲しい」

でした。


…なるほど。
色々と気を遣いすぎて、綺麗に収まり過ぎてしまったようで、
そもそも僕のような独特な踊りをする振付師を招いたのは、そんな綺麗に収まったモノを見たいからじゃない。

宝塚の皆さんを美しく見せなくちゃ!と思っていたのですが、
いやいや、もっとドロドロとした人間の醜さを見せることもまた、表現者としての美しさじゃないか。

そう思い直した僕は、限られた時間の中で手直しを加え、より狂気に満ちた作品を目指しました。

皆さんは僕の振付を苦戦しながら覚えていましたが、
そもそも表現者としての基本値が高いため、踊りづらいながらも作品として形にしていく姿は流石。
我々が日頃目にするダンサーとは違い、歌や芝居といった "伝える" という意識が素晴らしく優れていて、
いつもだったら「ダンスの技術はいいとして、想いがない」というダメ出しをすることが多いのですが、
花組の皆さんにはそれが当てはまらなかった。

しかもリハーサルの時間外に、皆で集まって練習していて、
僕の言った指摘を改めて全員で共有したり、上級生が下級生に指導する姿など、
「作品を良くするために何ができるか」
を実践していて、深く感動しました。

どんなに舞台の隅であろうと、作中の登場人物として役割を全うする。
決して主役ではない。でも、彼女たちにとってそれは「自分の舞台」なのです。

そんな舞台作りはなかなかお目にかかれない。
忘れていたことを思い出した気がしました。


初日の幕が開き、ファンの皆さんの息を飲む瞬間や、暖かい拍手を目の当たりにした時、
未熟ながらも自分の役割を果たすことができたかなと思えて、ホッとしました。

素晴らしい舞台に携わることができて、大変感謝しています。

とにかく人気の宝塚公演、チケットを獲得するのは至難の技かもしれませんが、3月29日開幕の東京公演のチケットが2月24日より発売されますので、もしよろしければぜひ観にいらして下さい。

それではまた。



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information
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イベント情報
完売しました
The Final “Touch the Dark” Talk Show
※公演ではなくトークショーです。
日時:2019年3月9日(土) 全2回
@13:30OPEN / 14:00START
A17:30OPEN / 18:00START
会場:都内某所(東京都渋谷区)
※チケットをご購入頂いた方にのみ、会場の詳細をお知らせします。
チケット:全て完売しました。ありがとうございました!


ゲスト出演情報
NEW!!
「SUPER SWAN」
新演出 白鳥の湖 全2幕 再演
TOYOSU DANCE LIVE 2019
日時:全3公演
6/28(金) 17:30開場 18:00開演
6/29(土) 12:30開場 13:00開演 / 16:30開場 17:00開演
会場:豊洲シビックセンターホール (豊洲文化センター5F)
料金:全席指定 SS席 8,000円 S席 6,000円
*SS席はプレゼント付(アーティスト写真、グッズ)
*6歳から入場可
チケット:3月10日(日) 10:00〜 チケットぴあ他にて発売予定
振付・出演:西島数博、長谷川達也(DAZZLE主宰)、Ewen Chiu(クラウドゲートダンスシアター)
出演:DAZZLE(宮川一彦、金田健宏、南雲篤史、高田秀文)、Dennis Chen、風間無限、水島渓
映像:酒生哲雄(写真家)
主催、制作:JDI(ジャパンダンスイノベーション)
制作協力:西島事務所、SMAG
共催:公益財団法人江東区文化コミュニティ財団 江東区豊洲文化センター


コラボプロジェクト
終演しました!ありがとうございました
東京ワンピースタワー × イマーシブシアター
「時の箱が開く時」

PV:https://www.youtube.com/watch?v=U0EvXmHZa0I
場所:東京ワンピースタワー (東京タワー 3F〜5F)
出演:麦わらの一味、DAZZLE、他

第二回 2019年1月10日(木)〜1月25日(金)
第一回 2018年9月22日(土)〜30日(日)


舞台情報
終演しました!ありがとうございました
イマーシブシアター Touch the Dark 2018
PV:https://youtu.be/Q4UtGFQ6A6A
場所:非公開(東京都渋谷区)
出演:DAZZLE、客演メンバー

第三回 2018年11月22日(木)〜12月2日(日)
第二回 2017年10月26日(木)〜10月29日(日)
第一回 2017年8月25日(金)〜9月3日(日)


DAZZLE振付情報
DAZZLE 主宰 長谷川達也を主軸にDAZZLEメンバーが一部、振付を担当しております
NEW!!
祝祭喜歌劇『CASANOVA』
日時・会場:
宝塚大劇場 2019年2月8日(金) 〜 3月11日(月)
東京宝塚劇場 2019年3月29日(金)〜 4月28日(日)
料金・チケットなど詳細はこちら公演公式サイトよりご確認ください。

浅田真央サンクスツアー
日時:全国多数の都道府県で開催中
詳細はコチラよりご確認ください


メディア出演情報
2018/12/15 テレビ朝日 題名のない音楽会 (長谷川達也、金田健宏、荒井信治、南雲篤史)
日本経済新聞出版社「フリーランス&“複"業で働く! 完全ガイド 」(日経ムック) 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 (飯塚浩一郎)
AdverTimes(アドタイ) 連載「国民総ダンサー時代前夜に考える、ダンスとクリエイティブの幸福な関係」 (飯塚浩一郎)
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS アーティスト・インタビュー (長谷川達也)
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート2
日本財団DIVERCITY IN THE ARTS DAZZLE稽古場レポート1
フジテレビ「1Hセンス」 (長谷川達也)
T JAPAN『闇に呑まれ、闇に酔いしれる。DAZZLEが放つ体験型演劇 Touch the Dark』
ダンスニュースメディアサイト Dews『【ネタばれなし】リピーター続出で全公演完売!DAZZLEによる”体験型公演”「Touch the Dark」が開幕。9/3まで』
withnews『没入感ハンパない!廃病院で体感、新感覚のイマーシブシアターが登場』
トウキョウダンスマガジン
『DAZZLE公演「Touch the Dark」特集 長谷川達也×上妻宏光』
 (長谷川達也)

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NEW!! 上妻宏光 Hiromitsu Agatsuma Music Video [AKATSUKI]
20周年記念特別企画「 DAZZLE × _____ 」
DAZZLE20周年記念公演「鱗人輪舞 (リンド・ロンド)」PV
2015/3/6『バラーレ』公開ゲネプロ (2015年3月)
DAZZLE公演「花ト囮」@国際フォーラム PV (2014年9月)
DAZZLE「二重ノ裁ク者」(2014年1月 記者会見時パフォーマンス)
DAZZLE「花ト囮」ファジル演劇祭フィナーレ(イラン・テヘラン) (2012年2月)
DAZZLE「Re:d」TRAILER (2011年11月)
DAZZLE「花ト囮」シビウ演劇祭フィナーレ (2011年5月)
DAZZLE「0NE」TRAILER (2010年10月)

※2019年2月13日現在
posted by DAZZLE at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバーブログ
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